次世代型化学構造解析技術を用いて、新規成分の発見を目指します。

一般社団法人新規成分探索研究機構（NERO）との共同事業

NEROとは、農芸化学分野の研究者とともに、その研究課題や研究成果を速やかに社会実装することを目指している一般社団法人です。

2024年4月から、農芸化学分野の進歩と社会実装をめざすNEROが、学術都市つくばのX/S（イクシーズ）Worksiteで事業を再開しました。

NEROは、農芸化学の研究者と連携し、研究成果を社会に広く還元することを目指す団体です。今回、協業パートナーであるNEROがX/S Worksiteで活動を再開することに賛同し、我々も協業事業を再開します。詳細については以下をご一読ください。

MEMBER

担当の榊原風太と申します。私は東京農業大学で農芸化学の博士号を取得しました。その後、食に関わる活動を通じて日本の食文化に貢献したいという想いから、研究者としてのキャリアをスタートさせました。大学院では、世界各地の伝統食文化や食材に触れる中で、農業や漁業に潜む可能性と課題を深く理解することができました。

連携大学院制度を活用し、学部時代から独立行政法人農業環境技術研究所で研究を始めました。残留性有機汚染物質の微生物分解研究を通じて、遺棄化学兵器や農薬などの薬物動態についても研究しました。

その後、食の安全分析研究者として学会活動や論文執筆を行いましたが、2015年にはドイツ系化学メーカーのクロマト分析製品マーケターに転職しました。食品-環境分析だけでなく、医学や製薬、法医学、化粧品、香料など幅広い分野でクロマト分析案件を担当しました。

退職後は一般社団法人新規成分探索研究機構の専務理事に就任しました。大学や研究者ネットワークを活用しながら、新規成分の開拓や製品開発、クレーム解決案内など幅広い業務に携わっています。

SERVICE

・クロマトグラフィーおよび単結晶X線構造解析を用いた未知成分の特定
・未知成分に対する課題、問題を抱えるユーザーへの化学分析コンサルティング

株式会社みんなの農業では、一般社団法人新規成分探索研究機構（NERO）と協業し、以下のような皆様が抱える未知成分のお悩みを経験豊富なスタッフが解決します。

① 未知のクロマトピーク、MSフラグメントを検出したが成分不明
② 単一ピークと思っていたが何かが重なっている疑惑(ピーク割れ、定量のバラツキなど)
③ 小さなピークなのでノイズとして無視している未知物質

依頼案件

– 新規成分を核とした新製品(商品)開発
– 未知成分を核とした問題解決
– 製品クレームなど未知成分由来の原因物質特定
– 新規機能性成分の特定とその成分による差別化商品の開発
– 異臭や異味など食品クレーム物質の特定と製造工程(原材料、製造ライン、物流など)の改善
– 食品廃棄物、食品残渣中の未利用物質の探索とアップサイクル提案
– 食の安全管理における自主検査法、品質分析法の提案と構築
– 法規制改正による品質メソッドの変更サポート
– 新規機能性関与成分の特定により機能性表示食品の申請サポート
– 機能性表示食品のSR検索
– 植物工場の有効活用、育成植物等の提案(アクアポニクス)
– 微細藻類事業の提案やサポート

取扱設備

・高速液体クロマトグラフ-質量分析計
・ガスクロマトグラフ-質量分析計
・超臨界流体抽出超臨界流体クロマトグラフ-質量分析計
・単結晶X線構造解析装置
・分取精製設備
・微生物実験設備

FACILITY

国内最大規模の学術都市つくばに新たにオープンしたインキュベーションセンター「X/S（イクシーズ）Worksite」は、オリエンタル技研工業とプラナス株式会社の強みが合わさり、研究施設のエンジニアリングに特化した高度な専門性と豊富な実績を備えています。この協力によって、イノベーションを生み出す最高の環境が実現しました。

ここで、新規成分探索研究機構（NERO）は、世界最先端の次世代型構造解析技術を駆使し、新規成分探索競争でトップランナーを目指しています。この素晴らしい環境で、NEROはさらなる成果を生み出し、イノベーションの波に乗りたいと考えています。