りんごの需要喚起策-りんごの一年を知って皆で消費低迷対策を考えよう-
【記事の狙い】
- リンゴという果物をより身近に [りんごの一年]
- リンゴの生産と消費の実態 [りんごトリビア]
- 消費低迷をどう食い止めるか [原因とその対策]
☆①★りんごの一年★①☆
【1~3月】
①せん定
②枝拾い
③枝片づけ
④枝の焼却
⑤枝の粉砕機
⑥防除
【5月】
⑦開花
⑧人工授粉
⑨ツツハナバチの巣
⑩紡霜ファン
⑪冷霜害を防ぐ
【5~7月】
⑫摘果(てきか)
【4~9月】
⑬草刈り
⑭樹冠下草刈り
⑮支柱立て
⑯ひょう害
【8~10月:収穫前】
⑰着色管理(葉摘み)
⑱防鳥網
【9~11月】
⑲収穫作業
⑳選別
—箱詰めと発送—
そのほかに・・・
- 施肥
- かん水
- 改植
- 苗木の育成
☆②★りんご トリビア★②☆
【りんごの起源と伝播】
- りんごの起源はコーカサス地方(ロシア南部)
- 紀元前300年頃アレキサンダー大王が今のイランに遠征したときに持ち帰ったといわれている
- 16世紀頃までのりんごはクラブアップル(サイダーの原料)
- イギリスなどで大玉の果物用品種が発達し、現在のりんごのもとになった
- 19世紀中期から大果の美味な現代品種が多く育成され、アメリカ(当初酒用だった物)から逆にヨーロッパへ普及
- 日本には1871(明治4)年アメリカから導入
【りんごの栄養価】
An apple a day keeps the doctor away.
( 一日一個のリンゴは医者を遠ざける)
- 疲労回復・食欲増進・・・酸味
- リンゴ酸・有機酸を多く含み、血液浄化・腸内殺菌作用
- 整腸作用・コレステロ-ル抑制・・・繊維・ペクチン
- ペクチンは整腸作用と、コレステロ-ル抑制、大腸ガンの抑制効果
- 食前に食べるのは金の卵・・・スリムになろう
- 食前30分前に食べる。満腹感があり、ご飯の食べる量が減る
- 現代人に不足・・・有効な栄養素、ミネラルの宝庫
- 有機酸、繊維質、鉄、カリウム、亜鉛、ビタミンC等を多く含む
- 鉄・・貧血改善
- カリウム・・塩分(ナトリウム)を体外に排出。
- 塩分はインスタント食品に多く、高血圧、心臓病の原因
- 亜鉛・・脱毛症、爪の異常の改善
- ビタミンC・・切っても煮ても壊れない特性
【りんごの品種】
海外約15,000種
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パシフィック・ビューティー、モディ、ジャズなど
(海外の最新品種)
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国内約2,000種
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ナノドルチェ、シナノッピッコロ、シナノゴールド、
シナノホッペ、恋空など
(国内の最新品種)
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◇夏乙女
◇シナノピッコロ
◇はるか
◇シナノゴールド
◇あいかの香り
◇ピンクレディR
【りんごの生産量】
世界のリンゴ生産量をみると5%にも満たない…
都道府県ベスト3!!
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- 青森県
- 長野県
- 岩手
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【りんごの消費量】
世界では同様に消費量が5%にも満たない…
国別・地域別消費量
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- トルコ
- イタリア
- ドイツ
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では、都道府県別りんご購入量ランキングは!?
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- 長野市
- 青森市
- 盛岡市
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東京都区部は50位以下で長野市の半分以下なのです。そして、60代と20代の消費量の比較をすると、20代は60代の半分以下の消費量なのです。
問題は若者の果樹離れ・・・
☆①★原因とその対策★①☆
【りんご消費量の少ない要因】
- 贈り物・・・日本独自の文化
- それに伴う品質規格の複雑さと高価格
- 食文化・・・デザートとしてのフルーツ
- 果実の大きさ・・・1回で食べきれない
- 皮をむくのが面倒
- 加工・調理法
- 販売方法・・・1個売り
- 流通の都合によるもの
◇海外のスーパーマーケット
【解決すべき課題】
- 生産者と消費者双方の意識改革
- 果実の大きさ、外観、価格 等
- 流通の問題
- 宣伝方法
- 若い世代の消費拡大
【消費増加にむけて】
- 食文化・・・食材としての利用
- 果実の大きさ・・・小玉リンゴの普及
- 皮をむくのが面倒・・・丸かじりの提案
- 加工・調理法・・・生食以外の提案
- 販売方法・・・量り売り
- 品質規格の簡素化
①見かけより味優先の流通
安価でおいしいを目指す。
②プロモーション
生産者側の問題でもある
③カットリンゴ
・・・そんな中、アメリカでは
果実と野菜の摂取を推進する「5 A Day」運動(果実と野菜を1日5単位、400g以上摂取する運動)の結果、ガン死亡率が低下し、果実の消費35%伸びた。日本の果実消費量は一日129gと低く、なんと世界で117番目。そのせいか日本のガン死亡率は、年々増加の一途をたどっている。
・・・ただ、日本でも
①5 A Day協会
1日5皿(350g)以上の野菜と200g以上の果物の摂取を推進
②毎日くだもの200g運動
・・・最後に、りんごの食材としての優れている点
- 調理の手間がいらない。
- 水分と栄養を同時に補給できる。
- 満腹感がある。
- 日持ち性
つまりは、災害時に強い!!
そして、皆様りんごをたくさん食べてね~
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プレゼンター:小林 基博
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